「生理」って何?

「生理」って何かご存知ですか?(正しくは月経ですが、今回は生理と書いていこうと思います。)

女性ならほぼ全員、男性も多くの方がご存知かと思います。

では、以下についてはご存知でしょうか🤔?

  • 生理がなぜ起こるのか?
  • 体で何が起きているのか?
  • 生理痛以外にどんな症状があるのか?
  • 生理に普通はあるのか?

知っている方も知らなかった方も、ぜひ読んでみてください。(ちなみに私は知りませんでした😓)

大前提 生理=妊娠の準備ができた

まずは大前提です。

生理が来た=体が妊娠可能な状態になったということです。

一般的に、10歳~15歳頃に初めての生理(初潮)を迎えると言われています。これ以降に性交をする機会があれば、妊娠する可能性があるということです。小学生であろうが中学生であろうが関係ありません。

しかし、生理が来たとしても、子どもの心と体はまだまだ未熟な状態であり、とても妊娠、出産できるような状態ではないと思います。

残念なことに、世界には、子どもが子どもを産むという出来事が日常的に起きている国もあります。

子どもだから、大人になっていないから妊娠しない、という知識は誤りです。

ここはぜひ、覚えておいてほしいです。

生理はなぜ起こるのか?

次に、生理が起こるメカニズムについて、簡単に説明します。

女性の性器には、卵巣、子宮があります。卵巣は命のもとである卵子を作って排出するところ、子宮は、赤ちゃんが育つ場所です。

卵巣から卵子が飛び出し(排卵)、精子と卵子が受精すると、受精卵となります。

受精卵が子宮にくっつく(着床する)と、妊娠成立となります。

排卵が起こると、子宮の中では、内膜が血液で厚くなり、受精卵が着床できるように準備が始まります。子宮内膜は受精卵のベッドのような役割を果たします。

しかし、受精卵が来なかった場合、子宮内膜は不要となるため、体の外に流れていきます。この子宮内膜が外に流れる現象こそが、生理と呼ばれるものです。

生理は、主に2つのホルモンによりコントロールされています。生理が始まってから、次の生理が始まるまでは、体の中で以下のような準備が行われています。

  1. 脳が卵巣に指令を送り、卵巣は排卵の準備を始めます。
  2. 排卵の準備が始まると、エストロゲン(卵胞ホルモン)というホルモンが分泌され、子宮内膜が厚くなり始めます。
  3. 排卵が起こります
  4. 排卵後は、プロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンが分泌され、子宮内膜を着床しやすい環境に整えます。
  5. 妊娠が成立しなかった場合、プロゲステロンの分泌がなくなり、子宮内膜が体の外に出されます。
  6. 生理が起こります。(以降、1から繰り返し)

ざっとですが、これが生理の流れです。1~3までが10~17日程度、4~5が12~14日程度、6が3~7日程度です。

生理の周期と症状について

先ほど生理のメカニズムについて紹介しましたが、生理から排卵までの時期を卵胞期(1~3、6)、排卵から生理までの時期を黄体期(4~5)と呼びます。それぞれの時期に起こる体の症状には、主に以下のものがあります。

心も体も充実する(生理後の卵胞期)

生理後の卵胞期は、女性にとって一番調子のいい時と言われています。エストロゲンは女性らしさを引き出すため、肌につやが出たり、髪がきれいになったりするそうです。ダイエットなどはこの時期にするのがおすすめです。

PMS(月経前症候群)(黄体期)

生理の3~10日前に始まり、生理が始まると消失する様々な体調不良のことを指します。

症状としては、頭痛、だるさ、便秘、下痢などの身体的な症状や憂鬱、いらいら、不安など精神的な症状の2つのパターンがあり、50~80%の人に、何らかのPMSの症状があるそうです。

生理痛(生理中の卵胞期)

生理の血液は、妊娠のために準備された子宮内膜が体外に出されるものだと説明しましたが、その際、プロスタグランジンという物質が分泌されます。これが、子宮を収縮させ、子宮内膜の排出を促します。プロスタグランジンの働きが強すぎると、生理痛を感じます。

生理痛は我慢するものではありません。子どもでも大人でも、鎮痛薬を飲むことをおすすめします。

鎮痛薬については、痛くなる前に飲むと効果が出やすいそうなので、早めに服用してください。

余談ですが、ほとんどの鎮痛薬は15歳未満では使用できませんので注意が必要です!

アセトアミノフェンは服用可能なことが多いです。

また、ピルの服用もおすすめです。

ピルは、月経やPMSを軽くする効果があると言われています。

このように見ていくと、28日周期で生理が来ている方で、生理痛、PMSの症状がある方は、1か月の内1週間ほどしか体調がいい時がないことになります😱。すごくつらいですよね…😨

体調が悪い場合は、無理せず薬や医療機関を頼ってみてください。

普通の生理、異常な生理

生理の症状は人によって様々なのですが、他の人と比べることってあまりないと思います。

そこで、普通の生理、要注意な異常な生理をご紹介したいと思いますので、参考にしてみてください。

普通の生理

生理痛…なし

経血量…1回の生理で、総量が120ml程度

期間…3~7日間

周期…25~38日

色…(出始め)おりものに血液が混じったような薄い赤色→(中間)鮮やかな赤色→(終わりかけ)茶色か黒色

異常な生理

頻発月経(周期が短い)

1か月に2~3回生理がある状態です。

希発月経(周期が長い)

生理が39日以上来ない状態です。

過多月経(経血量が多い)

昼用ナプキンが1時間持たない、親指の先くらいのレバーのような血の塊が出るなど、経血量が多い状態です。

過少月経(経血量が少ない)

生理2日目で、ナプキンの交換が必要ないほど経血量が少ない状態です。

過長月経(生理の期間が長い)

生理が8日以上続く状態です。

過短月経(生理の期間が短い)

生理が2日ほどで終わってしまう状態です。

これらの生理に当てはまる場合、無排卵やホルモンの異常、子宮筋腫などの病気が隠れていることがあります。

また、寝込んで動けないほどの生理痛も要注意です。子宮内膜症の可能性があり、将来不妊症(子どもができにくい状態)になることも考えられます。

まとめ

今回は、生理についてご紹介しました。

女性であれば、ほぼ全員が経験することであるにも関わらず、生理のことをよく知らないって方も多いのではないかと思います。(私もそうでした😓)

これを機会に正しい知識を身につけ、自分の生理を見直していただき、おかしいなと思うこと、困っていることがあれば、薬や医療機関を頼ってみてほしいです。

それによって、今より少しでも過ごしやすくなると思いますし、将来子どもを産みたいと思った時に困ることも少なくなると思います。

生理について、男性が理解し難いのは当然だと思うのですが、女性同士であっても、他人の状態を理解することは難しいと思います。それが親子であってもです。

つい自分目線で判断してしまいがちですが、生理に伴う症状には個人差があり、その人自身ではどうしようもない部分もあります。自分が我慢できるから相手も我慢できるはず!ではなく、相手の立場を少しでいいので想像し、寄り添うことができたら、お互いもっと気持ちよく過ごせるようになると思います。ぜひ、正しい知識で自分を守り、相手を思いやってみてくださいね。

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