前回生理について紹介したので、今回は基礎体温についてお話したいと思います。
それと一緒に、危険日、安全日と言われる日は一体いつなのか?どんな日なのか?ということも一緒にお話ししたいと思います。
基礎体温とは?
基礎体温とは、「生きていくのに最低限必要なエネルギーしか使っていない時の体温」のことです。
「最低限必要なエネルギー=寝ている時」と考え、朝目覚めて体を動かす前の体温を基礎体温として測ります。
基礎体温の測り方
- 普通の体温計ではなく、専用の体温計を使う(0.01度まで計測できるもの)
- 朝目覚めたらなるべく動かずに、横になったまま布団の中で測る
- 舌の下にあるすじの根元部分の温度を測る
- 毎日なるべく同じ時間に測る(1、2日測り忘れてもOK)
- 計測した体温を基礎体温表というグラフに記録する
- 連続した日の記録のみ線でつないで、折れ線グラフを作る
私も基礎体温を測っていましたが、毎日同じ時間に測るのが意外と面倒でした。
測った後二度寝したり、体温計を加えたまま寝ていたこともありました😓
起きてすぐ測ればいいのかもしれないですが、私の場合は体温が安定しなかったので、なるべく同じ時間に測るように気を付けていました。
基礎体温計と基礎体温表は、ドラッグストアでもネットでも購入できます。
お好きなもので良いと思いますが、基礎体温計は計測時間が短いものがおすすめです!
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基礎体温表をアプリで管理できるものもあるようです。
私は、スマホにメモして後で基礎体温表に書き写していましたが、自動でグラフが作成されるのは便利だと思います。
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基礎体温を測るメリット
排卵の有無を確認できる
生理の周期には、卵胞期(生理中と排卵前)と黄体期(排卵後)があるという話を前回しましたが、一般的に卵胞期は体温が低く、排卵日を境に体温が上がり、黄体期は体温が高いと言われています。その差は0.3~0.6度ほどです。
排卵がある場合、基礎体温を測って基礎体温表に記録すると、低体温期と高体温期の二層に分かれた折れ線グラフができます。
生理周期については、以下の記事で紹介しています↓
ちなみに私の場合は、基礎体温を測っても全くきれいな2層になりませんでした😱
婦人科で聞いてみたところ、以下の点については問題ないと言われましたので、共有しておきます。
1について
私の場合、グラフはがたがたで、なんとなく低温期、高温期があるかな?という感じでした。しかし、ちゃんと排卵していましたので、問題ないとのことでした。
2について
高温期は36.7度以上と言われているそうです。(基礎体温表にそのように書いてあることもあります。)しかし、もともと体温が低い方もいるので、低温期と高温期で差があれば良いそうです。
3について
高温期がない周期は無排卵の可能性が高いですが、健康な方でも、無排卵の周期があるそうです。私の場合は1年に2回ほどありました。
生理の日が予測できる
生理は、黄体期(高温期)が14日程度継続した後に起こります。
生理の周期が安定しない方でも、基礎体温をつけることで、「高温期に入ったから2週間後に生理が来るかも?」などと予測できるようになります。
妊娠の有無を予測できる
妊娠しなかった場合、黄体期は14日程度ですが、妊娠している場合、黄体期(高温期)が継続します。黄体期21日目(生理予定日から1週間後)以降であれば、妊娠検査薬での判定が可能となります。
ただし、妊娠検査薬は妊娠していることを確実に確認できるわけではないので、陽性反応が出た場合は産婦人科を受診する必要があります。
病気の有無を予測できる
こんな基礎体温は要注意です。婦人科への相談をおすすめします。
1について
生理は起こっていますが、排卵していない(無排卵)可能性があり、不妊症(妊娠しにくい体質)である可能性があります。
2について
卵胞期(低体温期)が25日以上の場合、稀発月経(生理の周期が39日以上)に当てはまります。(卵胞期25日以上+黄体期14日=生理の周期39日以上のため)
卵胞期(低体温期)が長い場合は、排卵しにくい体質である可能性が高く、不妊症である可能性があります。
3について
黄体期(高体温期)が11日以下と短い場合、黄体機能不全(排卵後に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)が十分でない)可能性があり、不妊症である可能性があります。
基礎体温を測るデメリット
あえてあげるなら以下2点だと思います。
- 毎朝同じ時間に体温を測るのはつらい😣
- 排卵日の予測が確実にできるわけではない
危険日、安全日とは?
危険日、安全日とは妊娠を望まない人が使う言葉です。一般的には、危険日=妊娠しやすい日、安全日=妊娠しにくい日という意味で使われていると思います。
では、具体的にいつを指すのか?基礎体温表を使って予測はできるのか?についてご説明します。
危険日とは?
一般的には、危険日=排卵日3日前~排卵日1日後と言われています。これは、精子の寿命が2~3日、卵子の寿命が24時間と言われているためです。
基礎体温表で考えると、卵胞期(低体温期)の終わり4日間から黄体期(高体温期)の1日目が危険日に当たります。
妊娠を望む方はこの付近でセックスをする、妊娠を望まない方はこの付近でのセックスを避ける必要があります。
妊娠を望まない場合、避妊をすればいいと考えるかもしれませんが、避妊に100%はありません。よって、危険日はセックスを避けるのが基本になります。
安全日はない
危険日が排卵日付近なのであれば、その他はすべて安全日でしょうか?
答えはNOです!
実は、100%安全日はありません!
理由は以下のとおりです。
理由①:排卵日は予測できない
排卵は常に同じ間隔で起こるわけではありません。
いつもは卵胞期が14日であっても、12日になったり、16日になったり…と短くなったり長くなったりします。
生理中や生理後が安全日と思っている方もいるかもしれませんが、排卵が早まった場合、妊娠する可能性が高くなります。
生理周期が安定しない方であれば、排卵日の予測は一層困難になります。
基礎体温では、排卵が起こったであろうことはわかりますが、排卵日の予測はできません。
理由②:精子の寿命は変わる可能性あり
精子の寿命が変わる可能性もあります。精子の平均寿命は2~3日と言われていますが、1週間ほど生きることもあるそうです。精子が長く生きのびることで、危険日の期間も拡大します。
理由③:基礎体温が正確に測れていない可能性
排卵日のずれ、精子の寿命が長かったとしても、排卵日2日後以降=安全日では?と考えられるかもしれませんが、そうでもありません。確かに妊娠しにくい時期ではあるのですが、基礎体温が正確に測れていないことも考えられます。基礎体温は微妙な温度差を記録するものなので、睡眠時間や計測時間に左右されることがあり、黄体期(高体温期)に入ったと思っていたら、違っていたということもあります。
排卵済みかどうか正確に判断するには、血液検査で確認するしかありません。
まとめ
今回は、危険日、安全日について、基礎体温についてご紹介しました。
基礎体温だけでは避妊にはなりませんので、妊娠を望まない場合は、基礎体温を参考に、危険日付近はセックスをしない、安全日でも避妊をすることを徹底してください。
しかし、基礎体温を測ることで、自分の体の状態を把握することができます。
パートナーの有無に関わらず、生理日の予測や、排卵、病気の有無が予測できますし、妊娠を望む方も望まない方も、妊娠しやすい日の目安を知ることができます。
基礎体温を測って問題がなければ安心できますし、問題がありそうであれば、婦人科で基礎体温を見てもらうこともでき、早期治療も開始できます。
手軽に始められますので、まだ測ったことがない方は、健康状態のセルフチェックとして、一度基礎体温を測ってみてはいかがでしょうか。参考になれば幸いです。
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