排卵日前の症状について

前回までに生理、基礎体温、危険日、安全日についてお話しました。

基礎体温についてご紹介した際に、排卵日は予測できないとお話しましたが、排卵日が近いことを知ることはできます。

実は、排卵日前には様々な症状が体に表れています。

前回書ききれなかったので、今回は排卵日前の症状についてお話したいと思います。

排卵の仕組み

排卵とは、卵巣から卵子が飛び出す現象です。排卵がどのように起こるのか、簡単に説明します。

排卵に関係するホルモンは2つ!

卵巣には、卵子がいくつもあり、卵胞という殻に包まれた状態で存在しています。脳から卵胞刺激ホルモン(FSH)が放出されることで、卵胞が大きくなり始めます。この卵胞からエストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌され、子宮内膜が厚くなり始めます。

卵胞が十分大きくなると(約2センチ程度)、脳から黄体化ホルモン(LH)が分泌されます。このホルモンの分泌があると、卵胞の殻が破れて卵巣から卵子が飛び出します。これが排卵です。

通常排卵する卵胞は1つで、大きくならなかった卵胞は消失していきます。

排卵日を予測する検査薬

正確な排卵日まではわからないのですが、排卵が近いことを調べられる検査薬があります。

排卵検査薬と言われており、薬局やドラッグストア、ネットで購入できます。

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なぜ排卵がわかるのかというと、先ほど説明した黄体化ホルモンに検査薬が反応するように作られているからです。

黄体化ホルモンが分泌されると、36時間以内に排卵が起こると言われています。そのため、排卵検査薬が陽性になってから1日~1日半後に排卵が起こることになります。

排卵検査薬を使用する際の注意点としては、黄体化ホルモンが分泌される時間は48時間程度と短いため、排卵日の数日前から1日1回は検査薬を使用し、陽性になるのを確認する必要があります。

ピンポイントで検査薬を使用しても、タイミングが早すぎたり遅すぎたりした場合、黄体化ホルモンを検出できない可能性があるからです。

生理の周期が安定しない方はいつ排卵するか予測がつきにくいため、排卵検査薬を沢山使用することになるかもしれません。費用もかさむので、排卵検査薬については、避妊目的というよりも、妊娠を希望する方が使用するのが一般的かと思います。

排卵前の体調

排卵前に体調の変化が起こることがあります。個人差はありますが、自分の体調に注目すると、排卵日を予測することができるかもしれません。

おりものの変化

一番わかりやすい変化だと思います。

おりものは、膣の自浄作用を担っていますが、受精の手助けをする役割も担っています。

生理後のおりものは白く、さらさらとしていますが、排卵が近くなると、透明でどろっとした卵の白身のような状態になります。トイレットペーパーなどにおりものを取り、触ってみていただくと、10センチほど糸を引くこともあります。

おりものがよく伸びることで、精子が膣内を移動しやすくなります。このおりものの伸びが一番大きい時が排卵日付近です。

排卵が終わると、おりものは白く、べたっとした状態となり、段々量も減っていきます。生理前になると再び量が増え、においもきつくなる傾向にあります。

下腹部痛

排卵日の1~2日前後に排卵痛と呼ばれる下腹部痛が起こることもあります。これは、排卵に伴い卵胞が破れることで、卵胞液と血液が流れ出して腹膜を刺激するために起こります。下腹部が張ったような痛みがあったり、左右どちらかが痛むこともあるようです。

この血液が流れだすと、少量の出血(トイレットペーパーに少し血が付く程度)をすることもあります。

まとめ

排卵日を確実に知ることはできませんが、排卵日付近は少なからず体に変化が起きています。自分の体調の変化を意識すると、排卵日が大体予測できるかもしれません。

また、おりものの変化や排卵痛に関心を向けることで、いつもと違うことがあればすぐに気づくことができます。おりものは色やにおいの変化があった場合や、排卵痛の痛みが増した場合は、病気が隠れていることがあります。

健康のセルフチェックにもなりますので、気が付いた時だけでも、おりものや排卵痛などの体の状態を気にしてもらえたらと思います。

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