前回からの続きです。
性教育はできるだけ早く始めるのが良いとお話しましたので、今回は内容について具体的にご紹介していきます。初回は自己防衛についてです。
プライベートゾーンとは?
まずは自己防衛の第一歩!プライベートゾーンについてお話します。
子どもに説明してほしいことは2つです。
1.プライベートゾーンとは以下の場所です。
- 口
- 胸
- 性器
- おしり
子どもには、水着で隠れるところと口がプライベートゾーンと教えます。
2.プライベートゾーンのルールは以下の3つです。
- プライベートゾーンは自分だけの大切な場所なので、誰にも見せないし触らせない
- 他の人のプライベートゾーンも勝手に見たり触ったりしない
- お世話や看病の時は触ることがある
内容は少ないですが、これを覚えておくだけで、性被害にあったり、加害者になる可能性はかなり低くなるんじゃないかと思います。
また、小さい頃からプライベートゾーンだけでなく、自分の体は大切なので、自分で守るべきだと教えていくことで、自己防衛の力が高まるだけでなく、自分を軽んじたり傷つけたりすることも少なくなるのではないかと思います。
プライベートゾーンについては、以下の記事でも紹介しています。
断る勇気を持つ
自分の体の大切さを覚えたら、次は守り方です。
軒並みですが、嫌なこと(だめなこと)は、はっきり断る!これに尽きると思います。
ただ、断るのって難しいと思います。
特に日本は、黙って先生の言うことを聞く子が良い子、空気を読む…とか意見を言ったり、断ったりしにくい雰囲気が強いと思います。
大人でも断るって難しいですよね。
だから練習が必要です。以下をやってみてください。
- 嫌だと思ったことは相談してほしいと伝える
- 「いや!」、「やめて!」という練習を普段からしておく
- 子どもに「やめて」と言われたら一回でやめる
嫌だと思ったことは相談してほしいと伝える
嫌なことは我慢しなくていいと書きたかったのですが、我慢しなくちゃできないこともありますし、我慢した方がいいこと、そうでないことの判断はまだ子どもには難しいと思うので、このような表現にしました。
相談してもらうことで、嫌だと感じる心を無視することにもなりませんし、何でも話せる親子関係の構築にもつながると思います。
「いや!」、「やめて!」という練習を普段からしておく
これには以下の2つの練習があります。
①普段の生活での断る練習
②非常時での大声を出す練習
普段の生活での断る練習
- 家族や友達からの誘いでも嫌なことは断っていいと話しておく
- 家で断る練習をしておく
法的な規制や、学校の校則等、従わなければならないことはありますが、個人のやりとりで強制力が発生することはなかなかないと思います。
なので、いつでも、誰に対してでも嫌なことは断っていいと子どもに話しておいてほしいです。
でもいきなり断るのは難しいと思うので、「いや!」、「やめて!」とはっきりと大きな声で言う練習を家でしておくと良いと思います。
こんな絵本もありますので、よろしければ参考にしてみてください。
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非常時での大声を出す練習
見知らぬ人に腕を引っ張られた、知らない人が追いかけてきた、突然車に連れ込まれそうになった・・・
断る練習だけでは避けられないリスクも残念ながら沢山あります。
とっさの時に大声を出せるよう家で練習しておきましょう。可能であれば、広い公園等で、どのくらいの声を出せば周りに聞こえるか確認してみるのもおすすめです。(通報されないように注意です!)
防犯ブザーを鳴らす練習もしておきましょう。電池切れのチェックにもなります。また、非常時は、荷物は捨てて逃げていいことも一緒に伝えておきましょう。
子どもに「やめて」と言われたら一回でやめる
1、2は子どもに話してほしいことですが、3は親に実践していただきたいことです。
子どもが「やめて」と言ったら、1回でやめてあげてください。
必要なことでしたら、1回手をとめて、理由を説明してあげてください。
小さい時は、子どもの「やめて」をすべて受け入れることはできないかもしれませんが、ある程度の年齢になったら、まず確認して、やめてほしいことはなるべく受け入れるようにしてください。意見が食い違った場合は、話し合うようにしてください。
そうすることで、子どもは自分のNOは受け入れられる、親ならちゃんと受け入れてくれると思ってくれるようになると思います。
まとめ
今回は、プライベートゾーンを知ること、はっきり断る意思表示をすることについてお話しました。
特別なことでも、難しいことでもないと思いますので、実践していただけたらと思います。
次回もこのテーマで、防犯と同意についてご紹介したいと思います。
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