人は生まれてからずっと変化し続けます。子供の成長は著しいですが、大人も緩やかに変化が続きます。
変化について知っておき、備えておきましょう。
精神的発達にも段階がある
子どもの頃と大人って考え方が全然違います。
小学生と中学生も違うし、20代と40代でも違います。
違いは人それぞれですが、年齢に沿った発達段階があることは研究によって判明しています。
エリクソンの発達段階
いろいろな発達段階がありますが、今回はエリクソンの発達段階にそって紹介したいと思います。
エリクソンは、1902年生まれの発達心理学者で、精神分析家です。発達段階理論が有名です。年齢によって、発達を八段階にわけ、段階に応じた課題と危機があると提唱しました。
一つずつ説明していきます。
乳児期(0〜1歳半頃)
乳児期の課題は「基本的信頼感」、危機は「不信」です。
乳児期は初めて人(主に親)と関わる時期です。ここで、自分のお世話をしてくれる、不快を取り除いてくれる人と関わることで、基本的信頼感を獲得できます。
逆に、放任(ネグレクトのような虐待等)、無視などの対応しかないと、不信を抱くようになります。
大人でも一緒ですね。
初対面の人が親切だと安心できるし、不親切だったり怖かったりすると不安になるのと一緒だと思います。
幼児前期(1歳半〜3歳頃)
幼児前期の課題は「自律」、危機は「恥と疑惑」です。
やりたいことが増え、できることも増える時期です。自分でできることが増えてくると、自律できるようになります。手を出したくなる時期ですが、できることはどんどんチャレンジさせてあげるといいと思います。
反対に、できないことを叱ったり、厳しく躾けたりしすぎると、萎縮したり自信をなくしたりして、自分を恥じたり、疑心暗鬼になったりします。
幼児後期(3〜5歳頃)
幼児後期の課題は「自発性」、危機は「罪悪感」です。
この時期は、他者と関わりをもったり、自分で考え、自分で行動することも増えます。幼児前期から引き続き、否定せずに、いろんなことにチャレンジさせてあげるのがいいと思います。
この時期に、厳しくしすぎる、否定を繰り返すと、こんなことをしてはいけないのかな、と罪悪感を感じるようになってしまいます。
まとめ
今回は、精神的発達をテーマに、生まれてから幼児期までの課題と危機について紹介しました。
大人にも通じるところがあり、優しくしてもらったり、応援して見守っていてくれる人がいると、人は自信をもっていろんなことに挑戦できます。
子どもの頃はこんな風に成長していくんだなと覚えておいてもらえたらいいと思います。
次は、学童期以降の発達について、紹介していきます。

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